すぐ傍にあるしあわせ
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NHKマッサンで、ついに一馬が出征。
(ドラマの話ではありますが、たかがドラマ、されどドラマです。)

戦争とは、こうした「普通の庶民」の人生を奪う悪魔です。

この先のドラマの展開はわからないですが、どうか一馬が無事に帰ってきてほしい・・・
ドラマとはいえ、強く感情移入するわけです。
何故ならば、かつて我が国で起こった幾万もの「実話」なのですから。

赤紙ひとつ (召集令状=薄赤い紙のため) で呼び出されます。
いつの世も、 勇ましい旗を振るだけの連中の、実際に「消耗品」として使われるのは、
ついこないだまで普通の生活を営んできた名もなき人々です。

----『おめでとうございます、召集令状です。』
こう告げて役所の職員が召集令状を持ち、伝達に来ます。

----『おめでとうございます、名誉の戦死をなさりました。』  (細かく正史はご容赦ください)
戦死をなさった場合、こう告げにきます。
(注:一馬がけっしてこうなるわけではありません)

そして、英霊として靖国神社に祀られるわけです。
靖国とは、「もし戦死しても、お国が祀ってあげるから安心して死んでらっしゃい」 といった、
戦争遂行を精神面でサポート(むしろ煽り)の「装置」だったのだと、私は思います。
私はこれを「靖国“装置”論」と名付けました。

供養としての位置づけをなさる方もいます。
実際に何百万人もお亡くなりになっているわけですから、
ご遺族の心情を逆なですることはけっして本意ではありませんが、でも実際に靖国神社が果たしてきた役割は、
「神の名の下のジハード」といったイスラム原理主義過激派の生命観にも似た、生命尊厳の対極にある生命観ではないでしょうか。


愛する人、愛する家族、愛する仕事、愛する故郷-----、
人生のあらゆるかけがえのないものから分断され、命の「やり取り」に駆り出されるのです。
やるも、やられるのも真っ平御免です。
大多数の召集された一般の兵隊さんは、誰も殺生を望んでいないでしょう。
ただただ、もとの生活に戻してほしい----。そう願うのだと思います。


戦争に良い戦争/悪い戦争など分けるものなどあるはずもありません。
敵に向かって「立ち上がれ!」の“敵”とは、相手ではなく、暴力に訴える行為のことです。

「手をこまねいて、黙ってやられろというのか」
安易な「防衛戦争」容認の奥底もまた、生命尊厳への挑戦にほかなりません。

名もなき庶民の平穏を一変させ、人生を奪う「手段」に、何の正当性があるのでしょうか。
我々が目指すべく挑戦とは、そうした手段に訴えなくてもよい世界の構築です。

簡単ではありません。
暴力が、堰き止めた堤防を決壊させる「瞬間」で始まることに対し、
これら「平和の維持」は、まさにその堤防を保守管理する、いわゆる「継続的」な運動であります。
もっとも尊く、もっとも労を要するでしょう。
“保守管理”ともいえるそれは、もっとも地道なものです。


「マッサン」では、みんなが一馬に対し、「無事に帰ってきてね」と言えません。
「言えない時代」だったのです。

紛れもなく、私たちの国にあった時代背景なのです。
命を惜しみ、
命を尊び、
命を心配する…
その「あたりまえ」を、あたりまえに言えない時代----
二度とあんな時代に逆戻りさせてはいけません。


ドラマ中で以前、 大阪時代のマッサンにエリーさんが 「行ってかえり」 と送りだします。

この 『行ってかえり』----
「行ってらっしゃい」に、もう一歩踏み込んで「必ず無事に帰っておいで」と付け加える意味をなしているとの事。
広島県の竹原(マッサンの故郷)の方言だそうです。
素晴らしい言葉だと思います。

商人(あきんど)の街・大阪船場(せんば)では、
昔から丁稚(でっち)をはじめ、使いにでる店人に、 『おはようおかえり』 と送り出します。

丁稚 『ほな、だんさん、いて参じます』 (そしたら旦那さま、行って参ります)
主人 『おはようおかえり』

こんな感じです。
これも、「早く無事に帰っておいで」という願いがこもっております。
竹原の「行ってかえり」と同じ心がこもっているのです。

ドラマ、
身内の“壮行会”の様子は、表向きは勇ましく、戦いへの武運長久を口にします。
しかし、本心では誰もそんなことよりも、無事を願っています。
最後の一幕、カーテンを閉め、特高警察の目を遮りながら、涙で彼をおくりだします。

もらい泣き。

「一馬くん、行ってかえり。」
私は、心からそう願いました。



みんなの「日々」を奪う戦争に、私は無条件で反対します。

♪日々(←クリック)



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【2015/03/08 01:01】 | ◇論壇・主張
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