すぐ傍にあるしあわせ
天皇陛下は昨日(23日)、81歳のお誕生日を迎えられました。
謹んでお祝い申し上げます。

陛下の記者会見で、とくに印象に残った中に、
雪下ろしの高齢者を心配しておられましたが、「ああ、ここまで感じておられるのか」と、感動すら起こりました。

天皇陛下81歳の誕生日 会見全文(NHK NEWSWEB) ←クリック


さて、私は平成天皇陛下(今上陛下)と皇后陛下に対し、たいへん失礼な表現ではありますが
親しみとともに、ご尊敬申し上げております。
その理由と致しまして、とくに平和と国民の安穏に対し、いつも心を砕いておられるからです。


国旗
歴史を直視し、ともに未来へ。



■日本人として忘れてはならない4つの日

昭和56年8月7日に行われた記者会見で、陛下(当時皇太子殿下)は
「日本人として忘れてはならない4つの日がある」とおっしゃりました。
その4つの日とは、

8月6日の「広島原爆の日」
8月9日の「長崎原爆の日」
8月15日の「終戦記念日」
6月23日の「沖縄戦終結の日」 …です。

天皇皇后両陛下は、これら4つの日を特別な日とお考えになり、戦没者の慰霊のために終日、お慎みになられるそうです。
さて、私たちはどうでしょう? けっして胸を張って言えないような気がします。



■“対馬丸の悲劇”両陛下が慰霊

本年6月27日(金)、沖縄をご訪問中の両陛下は、
太平洋戦争中に米軍に撃沈された疎開船『対馬丸(つしままる)』の犠牲者の慰霊碑を訪ねられました。

“対馬丸の悲劇”両陛下が慰霊 ( NHK ONLINE ) ←クリック

お読み頂ければよくわかると思いますが、陛下は犠牲となった学童と同世代。 胸に詰まるものをお持ちのようです。
そして、分刻みで予定が組まれている両陛下でありながら、
対馬丸の生存者や遺族の皆さんとの懇談は、予定時間を大幅に超えたそうですから、
どんな思いでいらしたか、察して余りあります。



■天皇陛下の憲法観

昨年の天皇誕生日(平成25年12月23日)には、日本国民が胸に刻んでおかねばならない重要なお言葉がありました。
この日、天皇陛下は80歳の傘寿を迎え、天皇の「お言葉」がマスコミに配布された中、以下の一文があります。


----「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。
戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」----



これは、明確な政治的発言が禁じられている陛下がギリギリのところでご胸中を語られたものと思います。
ただ、残念ながらその「お言葉」は、各マスコミの「立つ位置」によって、恣意的にカットされていたようです。

NHK、天皇陛下の「お言葉」を恣意的に一部カットして報道  ←クリック

「お言葉」全文はこれ。
天皇陛下の記者会見 (宮内庁HP)  ←クリック


私はこの日本国憲法はよくできたものだと感じております。
とはいえ、時代に応じた変化も必要になってくるかもしれませんし、一字一句変えてはならないとは思いません。
いくつかの「あいまい」な部分もあり、
「史上最高の文学作品」という皮肉を言う人もいます。
(それを言われ、読んでみるとなるほどと思ったこともあります。)
しかし、憲法の基本的な方向は絶対に変えてはならないと強く思っております。

とはいえ、いろんな考えが存在しているのも存じておりますし、
「占領下の押しつけ」として、新たに自分たちで憲法を作ろうとしている人たちもいます。
いわゆる「自主憲法制定」という考え方です。
歴史を振り返れば、その憲法が生まれた経緯は「押しつけ憲法」だったと評する人がいるかもしれません。

ですが、陛下のお考えはこのとおりです。 
国民主権の憲法下、陛下の言葉に「拘束」されるものではありませんが、
全国民にこのお声が届くことを願ってやみません。
陛下の「経緯」観は、必ずしも「押しつけ」だったとは見ていらっしゃらないことがわかります。

それでも、自分たちで作った憲法でなかった…としても、
今、この憲法の方向性を否定する人は、国民のいったい何割だというのでしょうか?
私は、この「経緯」にこだわる人の、「ほんとうの意図」に疑念を持たざるを得ません。

中には、さらにこの「国民主権」の一部を天皇主権に変えようという改憲派すらいます。
これは極端な指向の話かもしれませんが、
その主権を“与えたい”とする陛下の「お考え」が、上述のとおりなのですから、
陛下のお望みに「叶っていない」わけですよ、と申し上げたく思います。
おそらくは「天皇主権」にした上で、天皇の名の下に「コントロール」したいのでしょう。 戦前のように…
思惑が見え隠れしています。

私たちは陛下とともに、この日本国憲法を大切にし、
世界にその心を発信してゆきたいものです。



■陛下の「語録」(お言葉)を後世に残し、繰り返し学ぶ姿勢を。

勿論、言うまでもなく陛下のご存在は、日本国民の統合の象徴であり、
日本国民にもっとも慕われているお方であろうと思います。
一方、天皇陛下の政治利用はあってはなりません。
陛下の名のもとに何かがおこなわれるといった図式は、「いつかきた道」だと思います。

しかしながら、憲法遵守は明確に日本国憲法に書かれたことです。
あくまで憲法三原理、そして憲法理念と、そこに沿った国民生活の発展を願う陛下のお言葉を、
私たちは大切にしてゆくべきかと思うのです。

例えば、各々大切な人が語っていた言葉を忘れないのと同じように…。


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【2014/12/24 00:01】 | ◇論壇・主張
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