◇「成人式」、雑感。  ~親目線、子目線、多様な価値観へ。

成人式当日のレンタル振袖が、まさかのドロンされたニュース、痛ましい。
一生に一度の思い出をあのような形で踏みにじられた傷は、金銭では計りしれない。
世の中に「詐欺」が多分にあり、どれもみな卑劣だが、心の傷を与える所業は極悪だ。

それはそうと、最近の成人式への出席率は、一説には60%程度だとか。
いろんな理由も聞いた。
「やむを得ない理由から」、「自からの意思」だとか、様々だ。

前者はオレもそうだった。
当時は祝日におこなわれていた。現在のような日曜の前倒しはなかった。
二十歳の当時、大学の夜間部(二部)の学生で祝日は勤務日だった。 出席ができる人を、べつに羨ましいとは思わなかった。
そういう人生だと諦め(納得)していた。お金が必要だったし、大学に通えるだけ幸せだったんだ。

後者の例を聞いた。私立中学へ通っていただとか、二十歳になった今、地元に既に何の交友関係もない中、同窓会にも似たあの空気に耐えられないんだそうな。
このオレの説明だけでは伝わらないかもしれないが、オレが聞いた(理由)話ではオレは分かるような気がした。人の気持ちにはいろいろあるものだ。

そもそも、冒頭に挙げたニュースを見てもわかるように、たとえレンタルであろうと費用がかさむ。
このことだけでも心を痛める人は多いと思う。 勿論、本人だけにその重みを背負わせるケースは少ないかもしれない。
親たちが負担するその、子や孫にかける愛情を悪いとは思わない。オレだってできるだけのことはしてやりたい。

ただ、世の中はそうとは限らない。式典に集う若者の姿をみると、一定の「ハードル」が存在するのは事実だろう。
オレはこのハードルに、行政は何らかの手を打つべきだと思っていいる。
様々な業者の「稼ぎ時」も世の中の景気を支え、ひいては生活を支えているのは事実だが、ひとつの「色」(在り様)だけでない「何か」も、そろそろ考えるべきではなかろうか? 
成人式も多様化してよい。お金をかけない成人式の場をぜひとも用意してみてはどうか。それは行政の仕事だとオレは思う。

さて、オレは前述のような有様で成人式に無縁だったが、嫁さんのほうもナカナカやるもんだった。
オレの嫁さんだから言うが、嫁の生い立ちも相当な貧乏で(笑)、当然ながら晴れ着などない。
そんな彼女は早くから計画を立てて、自分で買うことを企んでいた。勿論、働いた収入のうち、実家に入れる生活費(!)を差し引いた残りから払うローンだ。そしてそれを見事に実現した。
高いよ、着物。 本人は「安物だよ」と謙遜するが、あの実家の状況の中、よく自分で買ったもんだ。
それをうちの娘に同じことをやれ、と言っても無理な話(笑) 今の子たちにはわからないで当然だろう。

その晴れ着は今もある。こんどは娘が「私が着る」と言っている。流行の柄だとか、好みの色だとか、いろいろあるとは思う。が、「これがいい」んだそうな。母のそういった経緯だからこそ、と言う。
晴れ着は、晴れの日こそ似合う。姿カタチだけでない、ココロの晴れの日になることを願う。

世の中、様々な成人式への思いがあることだろう。 
出席率だけをとって、嘆いてみせるだけでなく、オレらのようなおっさんオバハンが凝り固まった価値観をお子たちに押し付けてはいけない。これだけは強く思う。


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南部(みなべ)蔵之介

Author:南部(みなべ)蔵之介
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