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◇私にとっての「やしきたかじん」

もう25年前になりましょうか、
高校時代から一緒に夢を追った古い友人の話から始めます。
新大阪の新幹線ホームで、東京へと夢を追う彼に、私はこう告げました。


『いつでも帰ってこい。
アカンかったら帰ってきてええんや。
やり直しのできる街、それが関西や。』


その数週間前、
山のロッジで一晩呑み明かしました。
照れますが、出会いのバカ話、学校でのおバカな懐かしい話、
昔、今、そしてこれからのこと。
気がつけば薄っすらと夜が明けてきました。

『頑張れ』
『おう、お前も』



もう古い話で、細かいことは忘れかけていました。
でも、関西がそんな街だってこと、
そして自分がそう口走っていたこと、

それである人のことを思い出しました。

やしきたかじんさん。

親しみを込めて、たかじんさんと呼ばせていただきます。

ご存じのとおり、個性ある天才歌手、司会者、
なにわの視聴率男と異名を持つ芸能人さんです。
たかじんさんは、残念ながら今年お亡くなりになりました。享年64歳。
ほんとうの意味で、破天荒な人だったと誰もが認める人でしょう。

もう、むちゃくちゃな生き方の人でした。
大酒呑みで、理不尽で、暴力的で、どうしようもない一面を持っています。
数々の伝説を生み出しています。
私は正直なところ、そういう生き方は好みではありません。

でも、大ファンです。
実は照れ屋で、寂しがり屋で、面倒見のいい、情に厚い人でした。
もう観れないと思うと、心から悲しいです。

たかじんさんは、何かで失敗した人をほんとうに励まし、復活のチャンスを与えた人でした。
そのたかじんさんは、関西・大阪をこよなく愛し、
そしてこの大阪でそういった人を迎え入れました。

『帰ってこい。ほんで俺の番組から踏み台にして立ち上がれ』
そんな世間でいう、厄介者ともいわれる人に手を差し伸べてきました。
芸能界での話にすぎませんが、
そうした たかじんさんのような心が、広く染みついているのが、この街・大阪だと思います。

「もう一度、やり直そうって…」
彼の名曲の、歌い始めにあります。

メチャクチャで、ゴチャゴチャで、だけど気さくで、優しく、お節介で、
そんな街だからこそ、「なんぼでもやり直せばええんや」
そう迎え入れてくれるのです。

ただし、「おんぶ」までしてくれるわけではありません。
それに、
何処だって同じなのかもしれません。
ただ…、 関西、とくに大阪では、見栄を張ったり、無理してエエカッコせんでもええんです。
ありのままで、“アカンたれ”のままで、すぅっと受け入れてくれるんです。

その関西には、
“たかじんさん”が、ようけいてはるんです。
(たくさんいらっしゃるのです)

さて、そんな中、
自分にとっての“たかじんさん”を思い出すと、
生涯ふたりの“たかじんさん”を挙げることができます。
単にお世話になったというだけではありません。
あくまで“たかじんさん”です。



ひとりは、親父。
私にもし懐の深さがあるとしたら、親父の真似事に過ぎません。
ずっと敵いませんでした。

強さも、弱さも知っています。
親父も実は暴れん坊で、破天荒でした。
その一方、人への面倒見がよく、
とくに「たかじんさん」同様、敗者や問題を起こした人らへの思いが深く、よく手を差しのべていたのを記憶しています。
ただ、一方の破天荒な一面へ、若い頃の私はそれが許せず、反発ばかりでした。
でも、私が歳くってやっとわかったことも大いにありました。

私がどうしても芽が出なくて落ち込んでいた頃、親父はポツリ。
『桃栗三年、柿八年や』… 
そして、そっと小さくたたんだ一万円札をくれました。
お金の問題ではないのは言うまでもありませんが、ぐっときました。

柿八年…
この数字、実をつけるまで成長に要する時間のことです。
適当な数字ではなく、
不思議なことに、この数字が私にとって大きな節目だったと、
あとから気付きます。
『ほんとうなんだ…』

以来、私は柿が大好きになりました。(笑)



もう一人は、先ごろ退職なさった職場の方です。
たいへん厳しい方で、たくさんの薫陶を受けました。

負け犬の私、流れる着いたのが今の職場です。
氏も若き頃、同じだったそうです。

『お前はな、溺れてここへ来たんや。
ここで泳ぎきるために、人の倍やらなあかん。
ワシにはわかる。お前と同じやった。
お前はまだまだや。必死になってやれ。』

本当だと思ったからこそ、今があります。
たかが小さな世界ですが、ここが私のリングです。

送別会で向い合せです。
このもうすっかりオッサンの私、
“最後”のお説教をもらいました。

『お前は、いちばん出来の悪い教え子や。
だから、俺の遺言やと思って聞いておけ。』

厳しかった…
マジに厳しい人でした。
どちらかと言えば、厳しさに「なにくそ」と奮起するタイプではない私でして、
「励まし」で頑張れるタイプの私ですが…(笑)

いまだに叱られている(苦笑)
この方には頭があがりません。

でも、この宴席の二人、 (私、そして氏)
とも目が笑っていました。(^◇^)

こういう師弟もあるのです。
氏のおかげで今の私があります。



二次会に流れ、気がつけばそこは「北新地」。
(勿論、連れていただきました・笑)
あの、たかじんさんがこよなく愛した街です。

唄うのは十八番ひとつだけ。
(そんなものは、ほんとはありません・笑)

『ママさん、たかじんさんのアレ。』
『あれな(笑)』


♪ もう一度、やり直そうて・・・

やっぱ好きやねん / やしきたかじん
やしきたかじんさんのご冥福をお祈りいたします。




さて、 “還ってきた男”がまたひとり。
そうか、そうか…と目を潤ませたり…

さあ、
ドラやん、おかえり (^○^)ノ


....................................................................

【追記】

「人」にはあらゆる可能性があります。
復活の芽を信じ、背中を押してあげ続ける-----

叩くよりも困難な道を
私は忘れないでいたい。


人の痛みを知る人間だけができること…
そこが「たかじん」さんの出発点ではないでしょうか。


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(※再編集で、追記をかなり削除しました。)
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No title

イクゾーさん
こんにちは、
やしきたかじんさん。関西方面の方には絶大な人気ですね。
(初めて名前を見たときはどこまでが苗字???と思いました)

私はテレビ番組の舌鋒鋭い司会者というイメージです。
歌声はとっても繊細ですね。
人情味の厚いその地でイクゾーさんのあたたかい人柄が生み出されたんですね。
『いつでも帰れる、やり直せる故郷がある』。
いい言葉ですね~

私も若いころには、ほかの地域への『あこがれ』がありました。
でも家族を持ちこの大地で自分の足跡をつけながら生きていくことに、
誇りを持てるようになりました。

私も自分の地域を愛する気持ちは負けませんよ。(^_-)-☆

ところで、
『ケンミンショー』という番組大好きです。
故郷自慢、いいですね~♪
いつも家族と大笑いしながら見てます。
「ちょっと大阪でっすぎやろ~(`´)」と思いますが
    ↑
(これであってますか?笑い)


娘が学校の旅行で大阪に行き、
お土産売り場の押しの強~いオニーサンに
びっくり(*_*; していましたが、これも大阪人のご愛嬌ですね♪♪


追伸
このエッセイには、続きがありそうですね。
≪大阪すっきやねん≫だけではなく。

『ドラやん おかえり』
友情の物語なのでしょうか?
再度読み直してなんだか想像力が膨らみます。

物語は語り手の感性を受け止めるだけの読み手の感性または、品性も必要ですね。
読解力ともいいますか。

やっぱりイクゾーさんのエッセイには人を励ます心を感じます。
次回の記事も楽しみにしています


No title

昔、バンドのドラマーが「あの店たかじんさんいはるで」とお店を紹介された事があります。
関東の方にはキツイイメージがありそうですね。
関西では口は悪いが情のあるあったかいオッちゃんです。

あと、卑怯な真似もしないし、言い訳もしない。文句は言うが人の話もよく聞く。あーしろ、こーしろと威圧的な高慢なセリフは吐かない。
こんなオッちゃんでした。
たかじんさんのお知り合いの方々はもっともっと、オッちゃんのあったかい事を知っているんでしょうね。何だか羨ましいな。

そう言うオッさんになりたいっていうと、あかんけど。女やしね。

No title

イクゾーさん、こんにちは。

申し訳ありません。実は、やしきたかじんさんは、「そこまで言って委員会」で批判している云々…という事を聞いた事があって、正直、良い印象を持っていませんでした。

でも、そのようなお人柄だったのですね。
やはり又聞きだけでの偏った見方はいけませんね。
反省です。

お父様と先輩とのお話も、感動しました。
やはり良いご縁、良き師匠、良き友に出会えることが、本当に大切ですね。
それを受け止められるお心があったからこそ、今のイクゾーさんがあるのですね。

そうそう、それから、大阪、良いですね。
典型的(?)東北人の私からすると、大阪、関西の方が羨ましい。
朝ドラ「マッサン」(マッサンは広島の方ですが)も、毎朝楽しんでます。
最初、テンポの速さに戸惑いましたが(^_^;)
人情味あふれる人、街、憧れてしまいます。

お邪魔します。

「たかじん」さんについての書き込みに
ひかれて、やって来ました。

実は…以前から「たかじん」さんは
知っていましたが「東京」を聞いてから
イメージと違う歌詞と歌声の繊細な部分に
近年になってから惚れ込みました。

誹謗中傷もあると思いますが
メゲずに信念を貫いて下さい。
応援しながらアップを楽しみに
しています。

今日も、お疲れ様でした。

Re: No title

potatoさま、いつもありがとうございます。

ケンミンショーに代表されるような郷土愛はどなたにもお持ちですよね。
地域の良さを競えあえるようになりたいですね。

私も大阪らしさをネガティブなイメージではなく、らしさでもって人を魅了できるようになりたいです。

Re: No title

しぃさま、こんばんわ。
えっ! バンドやってらした…とか?
(またそのあたり聞かせてくださいね。)

たかじんさん、シャイでした。
どれだけ人に尽くしても、俺が俺が…がなかったので、カッコよかったですね。

Re: No title

チャトラさま、いつもありがとうございます。

おっしゃるとおりで、実は
とある部分でも「辛口」でした。

それはご本人のせいではなく、
伝えきれていない「我々」のせいです。

「本来の彼」が持つ良さを、まさに中心にすえて
永遠の人になったのだと思います。

Re: お邪魔します。

たけちゃん さま、はじめまして。
お励まし、ありがとうございます。

破天荒なエピソードだけでなく、
繊細で心を尽くす人柄が、亡くなってからどんどん明らかになっています。
たぶん、生きているうちは、
本人がいちばん否定していたでしょうね(笑)

非公開でメッセージをくれた、すべての方々へ

たくさんの非公開メッセージを頂戴いたしました。

本当にありがとうございました。
キチンと返事できないのが心苦しいですが、
こうして私が支えられていることを、深く心に刻んでまいりたいと思います。

No title

加筆された記事文も読みました。

人の痛みを知るというのは難しい事ですね。
同情と共感を同じにしている人も多いでしょう。
同情が悪いとは思えませんが、口数の多い人ほどこちらの傾向があるかと思います。

イクゾーさんの伝えたい事は、その器の人達には素直にたおやかに受け止められていますよ。そうでない場合は、その器を未だ持たない人でしょう。
仕方ありません。きっとそんな方々は何を言っても理解が出来ないのですから。また、理解が出来ない自分に悔しがるなんて事はしませんので、いつまでも同じ所で足踏みをされていることすら気がつかないのです。

無理をせずにマイペースで歩みを前に進めましょう。
つまらない雑音よりも、いい音といい景色を見て。
イクゾーさんなら、よい方向に歩んでおられると思います。
ご家族の愛情が溢れている記事に、イクゾーさんのお人柄も伺えます。
家族の地盤があっての私ですが、守るべき者がいるというのは、しんどい様で幸せですよね。


Re: No title

しぃさま、返事が遅くなり申し訳ありません。

いつも褒めてもらって恐縮しています(笑)
そこらへんに転がっているフツーのオッサンです。
ただ、その「フツーの感覚」で書かせていただいております。

ところで、しぃさまのブログ最新記事を拝見しました。
(※ROMの皆さまへ:当ブログのリンク先からクリックしてください)

軽い言葉になってはいけないので、コメントできていません。
ただ、しっかり受け止めて読ませて頂きました。


ひっそりとここだけに書かせていただきますと、
実は一昨年、私の叔父が自ら命を絶ちました。
晩年、子に先立たれた失意からの鬱でした。

私の若い頃から○戦の折りには快く私のワガママを受け入れてくれていました。
私にとって、とても苦しい時期に力になってくれただけに、
この出来事は本当に残念で仕方ありませんでした。
出棺の際、嗚咽が止まらなかった…。

ずっと追善供養してゆくしかありません。
私は恩人だと思っています。







非公開コメさま。

> ネットを見渡すと、ネット上の発言は幹部並みですが、現場では役職なし未活動家の人が多いようですね。
> それだけご立派な信心を続けていたら、何らかの役職を担当するはずです。
> そういう人は、よほど信用がないか、束ねる能力に欠けるのでしょう。
> ROMしていても感じますね、なんとなく(笑)

手厳しいですね(笑)
どなたがどのような役職を持っておられるかは存じあげませんので、深くはわかりませんが、
それ以上に私は、もしそのような方がいれば
「よく時間があるなぁ」と、皮肉というより「感心」してしまいます。

私にはこのブログ維持が精一杯です(笑)
これからも宜しくお願い致します。

歌の力って凄い

先日、新・人間革命でも触れていました。
もちろんそれを悪用する人間もいます。
やる気のないことでも歌を歌えばやる気になる、それを悪用したヒトラー、スターリンのような人間もいますね。
そうならないために求められるものはなんだろう、それは、人の善を信じ抜く、これに尽きると思います。
こちらのブログのコメントで、10年前の5月5日に亡くなられた岡崎律子さんのLifeもともと林原めぐみさんのセルフカバーですが、2人触れていました。
岡崎律子さんを知ったのは、高校1年秋、クラシックとバレエが核になった少女向けのアニメ。アニメーション、劇、音楽、セリフのシンクロちるが高く美しい作品。それから、亡くなるまでの2年足らずの期間、フリークでした。失恋して聴けなかった期間もありましたが、今も好きです。意図的にクラシックを聴いていたりもしますが、素の感性は今もこっちだなとあらためて思います。

https://www.youtube.com/watch?v=M00N6W016wc
リンクの歌が流れるゲームは恋愛シュミレーションゲーム+音ゲー。アイドルマスターとも随分違うゲーム。この歌を歌うキャラクターは校内いじめにあったり、父親の虐待で最後声がでなくなるキャラクターで。このシナリオの最後で、その中で、かすれ声で歌うシーンがとても感動的。その境遇を歌い、最後は明日は希望と高らかと歌う歌に励まされました。この曲は編曲車に恵まれていて、CHAGE&ASKAのSAY YESを手掛けた方がされて。岡崎律子さんらしい傷ついても希望を持って生きる歌詞は、ストーリーともシンクロして。メロディーも、響きも美しく。改めて、歌に励まされる日々が続いています。毎日何時間聴きっぱなしだろうというくらい。

Re: 歌の力って凄い

Kasshiniさま、お元気ですか?
随分とご無理をなさっていたご様子、心配しておりました。

お好きな音楽の話、ご紹介くださりありがとうございます。
存じ上げないことばかりで、うまく返事ができず申し訳ありません。

ココロを揺さぶられる歌との出会いは素晴らしいですね。
私も音楽に何度も助けてもらった記憶があります。


Information

南部(みなべ)蔵之介

Author:南部(みなべ)蔵之介
昭和生まれ、父、夫、勤労者、
平凡な大阪人のオッサンです。


※ご訪問いただき、いつもありがとうございます。
コメントフリーですが、頂いたコメントは公開/非公開ともに、基本的にめったにお返事はできません。
しかし必ず目を通しております。ありがとうございます。

ちなみに、当ブログではアクセス解析など一切やっておりませんので、ご安心の上お楽しみください。


*Amebaブログもあります。
とくにこちらは「ゆるい」です。(URLはリンク欄にてクリック)
よければどうそ。

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